世にも奇妙な物語 感動する名作5選

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先日、放映されました『世にも奇妙な物語’23秋の特別編』。

今回も怖い系だったり、感動系だったり、ユーモア溢れる作品だったり、と世にも奇妙な物語らしい構成だったと思います。

中でも異質だなーと感じたのが、『走馬灯のセトリは考えておいて』。

CG技術をふんだんに使ったり、映像の明るさだったり、物語の構成だったり、今、流行しているvtuberがテーマになっていたり。

ちょっと不思議ながらも、これだけで一つの長編が作れそうな、そんな作品だったと思います。人が死なないミステリー、日常の謎がテーマの小説を読んだ気持ちになりました。

それもそのはず、こちらの作品は著・柴田勝家氏『走馬灯のセトリは考えておいて』が原作となっております。

『走馬灯のセトリは考えておいて』

セトリ以外にも考えさせられる物がありましたが、感動する作品でした。近しい人が、きっと愛しくなると思います。

さて、世にも奇妙な物語には色々な系統の作品がありますが、今回は【感動できる】作品を集めてみました。自然と涙が溢れてしまう作品や、それとは違った衝撃を与えてくれた作品たちです。

過去からの日記

制作情報

原案:高橋徹郎

脚本:大野敏哉

演出:土方政人

※2004年9月20日放映

あらすじ

 山岡貴志(西島秀俊)は、小説家としてデビューしてから3年、一向に新作ができず、もはやアルバイトをしないと食べていけない状態にあった。ある日、バイト帰りに古本店で自分のデビュー作が束になって売られているのを見て、思わず買ってしまう。家に帰ってみると、その中に日記帳が紛れていた。そこには、「8月31日、今日も何もいいことがなかった」などと、ピンクの文字で毎日似たようなことが1行程度綴られていた。山岡はふと、8月31日のところに「俺も同じ」と書いてみた。すると、その下に「俺って誰ですか? 勝手に人の日記にいたずらしないでください」との文字が現れ、そこから、山岡と少女・北嶋ゆりえ(蒼井優)の交換日記が始まった。

世にも奇妙な物語 公式ホームページより

売れない小説家である主人公と、病と闘う少女の時空を越えた物語です。まだそこまで主演作品があった訳ではない、西島秀俊さん蒼井優さんの二人が出演しています。

この二人は【交換日記】により、時空を越えて繋がっているのですが、これが『オーロラの彼方へ』というタイムパラドックスをモチーフとした映画に通ずるものがあります。

『オーロラの彼方へ』はアマチュア無線を通じて【声】で、父と子が繋がっており、運命を変えるために挑んでいく物語で、とても感動する作品でした。

過去からの日記も、3年という時空の壁がありますが、交換日記を通じて二人の間を少しずつ縮めていく、そしてその結末に思わず涙が溢れてしまう作品です。

また、結末にも人により様々な解釈があり、これも名作と言われる所以のようです。

ぱるまるの胸にもしっかりと刻まれており、また見てみたい作品です!

2040年のメリークリスマス

制作情報

原作:井上夢人(『四十四年後の証明』『もつれっぱなし』所収 文藝春秋)

脚本:高橋留美

演出:小椋久雄

1996年12月24日放映

あらすじ

漫画家を目指し、警備員のバイトをしている多喜田利彦(荻原聖人)のもとに、未来の孫だという少女から電話がかかってきた。最初は半信半疑の利彦だったが、未来を言い当てていく少女のことを、次第に信じるように。そして、少女からのアドバイス通りに、自らボツにしていた原稿を完成させてみると、これが見事に採用された。そこから利彦の人生は好転するのだが…。

世にも奇妙な物語 公式ホームページより

今ではMリーガーとして、麻雀を打つ萩原聖人さんが主演の作品です。

こちらも【声】が時空を越えて来ていますね。ぱるまるは時空を越える作品が好きなようです。

時空を越えて、自身の孫との交流を深めていくのですが、それができなくなってしまう、いわゆる別れの時がやってきます。

その時の主人公の言葉が涙を誘います。

「未来で会えるじゃないか。また会おう」

ぱるまるはクリスマス・イブではなく、再放送で見たと思いますが、この作品も印象深いです。

怪我

制作情報

原作:中井紀夫(「怪我」『死神のいる街角』所収 出版芸術社)

脚本:君塚良一

演出:小椋久雄

1996年3月25日放映

あらすじ

ある日、龍村幸夫(今井雅之)の妻・美咲(鷲尾いさ子)が、体中にケガを負って帰ってきた。本人はたいしたことがないと言うが、ちょうどその日に美咲の妊娠が判明したため、幸夫は心配になる。ところが翌日になると、美咲のケガはすっかり治っていた。その翌日、刑事が龍村家を訪ねてくる。近所でひき逃げ事件があり、加害者はすぐに逮捕されたのだが、被害者が発見されていないのだという。

世にも奇妙な物語 公式ホームページより

怖い系に入るのかと思いつつも、実は感動系の作品だと思っています。

母の愛は何にも勝ると思える作品です。

鷲尾いさ子さんが演じる妻・美咲の怪我は、何度も開いてしまうのですが、そのときが来るまで元に戻ります。

怖いですが、そのときが来た時、「そんな奇跡もある!」と思えてしまいます。

子を愛する母の気持ちは、「コウノトリ」という作品にも通じるものがあります。

リアリティという面では薄いですが、そもそもこちらは世にも奇妙な物語。

電話をしてるふり

制作情報

原作:『電話をしてるふり』バイク川崎バイク(ヨシモトブックス『BKBショートショート小説集電話をしてるふり』所収)

脚本:天本絵美

演出:吉村慶介

編成企画:渡辺恒也、狩野雄太

プロデュース:中村亮太

制作:フジテレビ

制作著作:共同テレビ

2022年6月18日放映

あらすじ

川崎望(山本美月)はナンパされると撃退するためにパパと“電話をしてるふり”をする。ある日、ナンパ男が現れいつものように父親と“電話をしてるふり”をするのだが、見破られてしまいスマホを奪われてしまう。男が望のスマホに耳をあてると、望が11歳の時に他界した父親と本当につながっていて……。

世にも奇妙な物語 公式ホームページより

バイク芸人、BKBことバイク川崎バイクさんのショートショートを原作とした物語です。

ショートショートの名の通り、サクッと物語が展開しますが、得られる感動はとても大きかったです。

家族を見守る父親というのは偉大なもの、なのでしょう。

死してなお、家族を守れる・守られている。そんな関係性も良かったです。

世にも奇妙な物語にして珍しい部類に入ってくる、優しい物語です。

ホーム、スィートホーム

制作情報

脚本:長塚圭史

演出:西谷弘

1998年9月25日放映

あらすじ

探偵の志村孝行(江口洋介)は、2週間で200万円という破格の報酬で、休暇に出る黒田栄二(郷田ほづみ)に代わり、黒田家の主の役を務めることになた。言われた通りに、志村が黒田の家の玄関に入ると、お帰りなさいと、妻の妙子(原田貴和子)が明るい声で出迎え、子供たちも本当の父親のように接してくる。「ウソだろ…」と、狐につままれたような志村だったが、そこから、志村と黒田ファミリーの奇妙な生活が始まった。

世にも奇妙な物語 公式ホームページより

江口洋介さんが演じる探偵が、少しずつ黒田家との距離を縮めていき、本当の父親のようになる。

その展開と、ラストシーンに探偵のやりきれない思いに思わず共感してしまいます。

ひょっとしたら、この探偵が父親の未来があったかもしれない。

それぐらい子供との関係は仲睦まじい物がありました。

明確に言うと感動系というよりは、ちょっと奇妙な話系に近いかと思いますが、物語が終わったあとに探偵のことを思い、うるっとしてしまったので、感動系に選出してみました。

まとめ

どこか不思議で、奇妙な話ながらしっかりと感動させてくれる作品を5つ選びました。

家族愛に感動する作品だったり、死にまつわるお話だったりとしています。

家族が家族を想う作品はやはり感動できるものが多いです。

もちろん、世にも奇妙な物語なので、家族を題材としながらも、180°異なるお話もあります。

ですが、ジーンと感動して物語を終える、そんな世にも奇妙な物語の作品が好きですね。

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