ドラえもんのひみつ道具。
誰しものが一度手に入れてみたいと思う道具です。
もしもボックス
などはこの世の中を意のままに作り変えてしまう、最高傑作と考えます。
今回はそのひみつ道具の名前を拝借します。
「もしもひみつ道具の名前が、世にも奇妙な物語のタイトルだったら?」
おや、ドラえもんの仲間たちと同じ名前の方々が、奇妙な扉の前に立っているようです。
その不思議なピンクのドアの先には、行かない方が…
ああ、もう行ってしました。
私はこちらにある不思議なテレビで、様子を伺ってみたいと思います。
(この物語はパロディです。あしからず。)
山びこ山
のび太は大手に勤める商社マン。だが成績は良くなく、同期のスネ夫に毎回からかわれてる。
ある日、気分転換にでも、と同僚の静香と剛に誘われ、ハイキングへと行く事になったのび太。都会とは違う景色と空気の中、開放感に包まれ、思わず声を上げる。
「もっと成績を上げたい!」
すると、のび太の声をしたやまびこが返ってくる。
「まずは静香に聞いてみたら?良い答えが返ってくるよ」
とアドバイスするような言葉が。静香と剛には聞こえていないらしい。
やまびこを不思議に思いながらも、静香に仕事の相談をすると、それをきっかけに静香と仲の良い関係になっていく。
のび太がやりたいことを大きく声にすると、アドバイスがやまびことして返ってくる。
そのアドバイス通り事を進めると、全て良い方向に進む様になっていた。
静香との関係も仕事も順調なのび太。成績も少しずつ上がり始めているが、スネ夫に勝つことは出来ていない。
そこでのび太はやまびこに頼る。
「どうしたらスネ夫に勝てる?」
するとやまびこは、思わぬ言葉を返すようになり…。
ハジメテン
大学4年生になるのび太は、同じ大学に通う静香と付き合っている。高校時代から付き合っており、かれこれ5年となる。
仲が悪い訳ではないが、毎日のように会う静香に魅力を感じなくなってきており、ややマンネリ気味。
いつものようにデートをしていると、その途中で静香に友人から連絡が入る。のび太をそっちのけで、電話で盛り上がる静香。
それが面白くないのび太は、思わずぶっきらぼうな言葉を出してしまい、2人は喧嘩になる。そしてデートはそこで終わりになり、静香は家に帰ってしまった。
夜、路地裏を歩いていると、占い師に声をかけられるのび太。
「彼女と仲直りしたいなら、コレを使うと良い」
と言われ、小さな器の香水を渡される。
のび太は信じていなかったが、香水を振りまいて大学へと向かう。
構内で静香と出会うと、最近感じていなかったときめきを得る。
そのときめきは、どうやら静香ものび太に対して感じているようであり…。
大人をしかる腕章
静香は高校の風紀委員長。
だが、制服の乱れや頭髪の色を違反している生徒を指摘する事が出来ない、内気な生徒だった。
父親が秘書だという同じ風紀委員の安雄にはよく
「もっとしかればいいんっすよ!」
と言われるが、なかなか勇気が出ない。
ある日、学校に卒業からの贈り物として、風紀委員用の腕章が届く。
禍々しい腕章だが、安雄に言われるがまま、委員長の静香が付けてみることに。
すると人が変わったように、風紀を乱す生徒をズバズバ指摘していく静香。
言い返してくる生徒もいるが、静香の巧みな言葉と迫力に押され、次々と「論破」されていく。「論破」された生徒は静香に従っていくのだった。
「しかる力」「論破」を持って生徒会長にまで登り詰める静香。
そんな静香のもとに総理の側近と名乗る者が現れて…。
未来のクリスマスカード
美夜子は大手書店に勤めている。
もうすぐ30歳になるがコレと言った目標もなく、なんとなく日々を過ごしている。
いつも気さくに声をかけてくる同僚ののび太は気になる存在だが、恋愛に発展する予感はしていない。
クリスマスシーズンが近づき、書店でも様々な準備に追われている。
夜遅く、美夜子が自宅へ戻ると、郵便受けにクリスマスカードが入っていた。
不思議に思いながらもクリスマスカードをかざしてみると、
美夜子に良く似た女性が赤ちゃんを抱っこして、こちらに微笑みかける姿が浮かび上がる。
その日から2日に1枚、美夜子の元へ届くクリスマスカード。
浮かび上がる赤ちゃんの姿も少しずつ成長をしていく様子が見られた。
「これは私の未来?私の赤ちゃん?」
と思いながら、ふとのび太の顔を思い浮かべる静香。
のび太の事が気になりながら、クリスマスイブが近づいていき…。
あとがき
いかがだったでしょうか?
ドラえもんのひみつ道具の名前に、奇妙な世界のあらすじをつけてみる。
そんな試みをさせて頂きました。
まだまだ、ひみつ道具はありますので、いつかまた見て頂けると光栄です。
え?
世にも奇妙な物語とドラえもんを合わせたら、せぇるすまんが来る?
いえいえ。
そんな事はありません。
黒いスーツを着て黒い帽子を被った人が、ドーン!!!と指を指して高笑いする。
そんな人が来る訳ないじゃないですか。
ピンポーン
おや、扉の向こうに誰かが来たみたいです。
ちょっと失礼します。
それにしてもこの扉、やけにピンク色をしていますね…。
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